本の装丁のデザインに初挑戦 その2表紙・本文デザイン編
前回から引き続き、初挑戦の装丁デザインについてまとめていきます。
結局どこで印刷するのか
今回は、「印刷のグラフィック」のオンデマンド中とじ印刷で冊子を作成する事になしました。
理由としては、
- 使い慣れている
- 品質が良い
- PDF入稿出来る商品が多い
です。
他にも良い印刷会社さんはありますが、値段や仕様を調査する時間を削りたかったので、何回も利用した事のあるグラフィックさんで印刷するという選択をしました。
表紙デザインの作成
前回、ラフを3点送ったところ、B案が良いと返事が来たので、B案をベースに表紙を作成していきます。
裏表紙側はA案も良いなとコメントが来ていたので、うまく折衷したいと思います。
普段は、
- レイアウト作成
- デザインパーツ作成
- 調整
の流れでデザインを作成していますが、今回はテキストが少なく画像が多いので
先に画像を作成してからレイアウトを詰めていきました。
という訳でPhotoshopでゴリゴリ画像を作り進めた結果がこちら↓
裏表紙側には、今回の収録作品の中から選んだワンシーンを配置してみました。
ここではタイトル、作者名といったテキスト情報は入れません。
レイアウトはInDesignで行います。
表紙・本文レイアウト
InDesignの使い方を覚えて以来、ページものの制作にはInDesignを使っています。
やはりレイアウトに特化しているだけあって、効率良く管理、作成ができて楽です。
InDesignを起動して新規ファイルの設定をしていきます。グラフィックのサイトにはPDF入稿に関するマニュアルがあるのでそちらを見ながら行います。
設定が終わったら本文を配置するためにマージンを設定します。
と言うのも、友人の作品は漫画形式だけど原稿用紙ではない紙に描かれている為そのまま配置すると変なところで絵が切れてしまう恐れがあります。
今回は紙面の下の方に多めにマージンを取って、ノンブルを配置してバランスを取ってみました。
後はマージンに沿って画像を配置して、縦の長さが揃うように画像の大きさを調整します。
ノンブルを設定したマスターページを本文ページに当てて、奥付ページにダミーテキストを流し込んだら、本文レイアウトは完了です。
表紙は先程作成したデータを配置して、タイトル、作者名、収録タイトルを配置します。
また、表と裏で画像が繋がるように、配置を調整します。
ここまで出来たら、確認用のPDFを作成し、友人にチェックを依頼します。
後は、返事が来るまで待ちます( ˘ω˘)スヤァ
補足:アナログ原稿のデータ化について
友人の原稿は画用紙に手描きなので、原稿をデータ化する作業が発生します。 今回は、友人がデータ化する環境を持っているので、データ化は友人自身にお願いしました。
依頼者自身にデータ化をお願いするメリットとしては、
- デザイナー側の作業工程が少なくなる
- 依頼者自身が画像の調整を行うので、依頼者が納得出来る画作りが出来る
デメリットは
- データの仕様をきちんと伝えないと、使いものにならないデータが来る可能性がとても高くなる
- 依頼者の工程が遅れるとデザイナーの工程も自動的に遅れる
です。 どちらがどのくらい作業を分担するかは時と場合によって変わると思うので絶対にこれが良いという訳ではないですが、今回はこの分担で正解でした。
次回はデザイン調整&入稿編です。